小児科の虫垂炎・幽門狭窄症のところは興味深かったです。
p10 虫垂炎 表1超音波所見によるgradingと治療方針
GradeⅠ(虫垂6mm以上だが、壁構造が保たれている)だと経過観察で軽快
表2 Alvarado score
①右下腹部に移動する痛み ①食欲不振 ①悪心・嘔吐 ①37.3℃以上の発熱
②右下腹部の圧痛 ①反跳痛 ②白血球1万/ml以上 ①左方移動75%
計7点以上で急性虫垂炎
虫垂炎は発症12時間以内の診断は困難 36-48時間経過すると穿孔を来しやすい
p15 小児の過敏性腸症候群の対応
小児の反復性腹痛の中で器質的な疾患は10%
過敏性腸症候群IBSの有症状率は10-20%
図2鑑別診断フローチャート
IBS:治療 セレキノン・トランコロン・
ポリフル(カルシウム代謝異常、腎結石、腎不全の患者には禁忌、副作用 も少ないが、効果発現まで2か月かかる)
下痢型IBS ロペミン、イリボー
便秘型IBS ガスモチン、大建中湯 立君子湯
p21 乳児肥厚性幽門狭窄症
硫酸アトロピン静注療法が90%程度で有効 無効例では手術を検討する
p27 肝機能異常
脂肪肝 腹部エコー 肝内エコー輝度増強 深部減衰 肝腎コントラスト陽性
肝内脈管の不明瞭化 focal spared lesion(脂肪沈着の少ない 胆嚢周囲・方形葉の限局性低エコー)
腹部CT 肝臓実質のCT値低下(<40HU) 肝/脾CT比の低下(<0.9)
学童期に偶然見つかった肝機能異常では
ウイルソン病、自己免疫性肝炎 薬剤性肝障害 ウイルス性感染を鑑別
Wilson病は3歳未満で肝機能異常を認めることはない
自己免疫性肝炎 食欲不振、発熱、全身倦怠感、肝機能異常
p79 熱性けいれん患児に見られる高血糖とけいれん持続時間の関係
けいれん15分以内 116±19.6 15-30分 152±28.8 30分以上 215±44.1
p91 急性脳炎 mPLSパルス IVIg CHDF・エンドトキシン吸着(ウイルス性脳炎にエンドトキシン吸着が有効な理由がよくわかりませんが)を施行した症例
p105 急性脊髄炎 急性横断性脊髄炎の予後不良兆候
脊髄病変部位が上位脊髄に存在する 病変が4椎体以上 病初期にT1で低信号
p117 GBS 病初期に25% 経過中に30%痛みあり
neuropathic 患者の55% 病初期に生じ 大腿前面 臀部 腰背部に多く
夜間に増悪
myalgic 頻度は少ない 下肢近位筋に認め 圧痛と関節硬直
激しい筋痙攣を伴うこともある
p136 細菌性胃腸炎を示唆する患者情報
粘血性の下痢 強度の腹痛 しぶり腹 便中白血球 白血球増多 CRP高値
海外渡航歴
抗菌薬投与の基準 免疫力低下 血液培養陽性 1日6回以上の下痢を呈し(38℃以上の発熱 しぶり腹 肉眼的血便 便中白血球) 二次感染源となる可能性がある場合 途上国からの帰国者